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東京大学名誉教授坂本雄三氏がモデルハウスと断熱工場の視察に。

2020年11月27日

建築環境工学の権威で政府の省エネ基準制定に携わってきた東京大学名誉教授坂本雄三先生ならびに日本セルロースファイバー協会会長小泉昭雄氏が弊社の視察に来られました。

「暮らしタノシム」をコンセプトに掲げるD’S STYLEですがそのベースには快適な暮らしが実現できるよう住宅そのものの基本性能を磨き続けてきた歴史があります。

今回は弊社の住宅性能とエコ断熱事業の取り組みを坂本先生にお越しいただき評価とアドバイスをいただきました。

視察後に坂本先生よりいただいた講評の文章を添付させていただきます。


【Simple and Elegant】

中商さんのD’S STYLEのモデルハウスを訪れた。「シンプル&エレガント」という言葉がぴったりだ。シンプルなものはコストパフォーマンスが高い。エレガントであれば人を引きつける。若いお客さんが納得するのも「むべなるかな」。キュービックを基調とする形状、無理のない平面計画、白を基本とする漆喰壁など、いずれもシンプルであり且つエレガントでもある。さらに、セルロースファイバーと樹脂サッシによる高断熱は年間を通じて快適・省エネな室内環境の形成に貢献し、居住者の生活をシンプルでエレガントなものに導く。

 少し建築環境工学の専門的な話をしたくなった。環境の時代である21世紀において、建築用の断熱材は真空断熱材からストローベイル(藁)まで数十種類が市場を形成している。その一つ一つで、熱・湿気・音・火に対する特徴が異なり、製造・施工に関わる方法とコストも千差万別なのだ。中商さんが選択したセルロースファイバーはエレガントな選択である。つまり、よく吟味された、専門家的な選択であると言える。セルロースファイバーは、熱はもちろん湿気・音・火に対する防御性能も優れている。おまけに、近隣の工場で古紙から生産できるのでCO2の排出が非常に少なくエコである。施工性もお値段も妥当である。

 また、こうした性能や建築構造体を長期にわたって保護するために、外断熱材のEPSと「緑の柱」が採用されている。これらは、すぐに効果が認められるような素材ではないが、私は日本の木造建築においては非常に重要な役割を担っていると思う。構造体を保護して建物の寿命を高める設計や技術は、建前では全員賛成で国の住宅性能表示制度においても基準が定められているが、現実には世の中に十分に浸透しているとは言えない。

 このように、今回の中商さん訪問は、日本の木造住宅においてはデザインから性能までの質的向上がかなり(徐々にかもしれない)進んでいることを感じさせるものであった。40年間、このことを目指して仕事をしてきた私にとっては、大変意義深いものであった。

東京大学名誉教授 坂本雄三


この度の坂本先生のご評価とアドバイスを受け止め、今後とも暮らしをタノシムそして心も身体も休まる快適な住まい作りに精進してまいります。

株式会社中商 

代表取締役社長 中島 剛